大相撲が野球賭博で大混乱

捕まった後の心にくらぶれば昔は者を思はざりけり

琴光喜野球賭博で警視庁に事情聴取されいま大相撲協会が大揺れに揺れている。                     
やくざが胴元となっている野球賭博に関わり、その勝金を請求したら、逆に脅され、さらに口止め料の支払を求められ警察に訴えた。その脅したという元力士がテレビで、回収した勝金の報酬として交通費と合わせて300万円位受け取ったのだ、と言っていた。500万円の勝金のうち300万円も、お金を貰い受けに行っただけの人間に支払うなんて、相撲取りって外見だけでなく太っ腹なんですね・・・・元力士の言っている事が本当なら。不思議なのは、交通費も合わせてといっていますが、どのような交通手段でどこまで行って、いくらぐらい掛ったんでしょうかね。
やくざと相撲の関係は、今に始まったことでなく昔から言われていることで、地方巡業などはやくざが取り仕切っていたことは公然のことで、やくざと相撲関係者の付き合いはずっと古いし、相撲取りの“ごっちゃん”体質で飲食やゴルフ等の付き合いも多くあったはず。相撲取りやその筋の者の結婚式にはお互いに出席しあってもいた。50年来の名古屋の相撲茶屋の一つが、その筋の者が関係していたとして急遽取り消されたが、別に驚くことではなく、相撲関係者ならみんな知っていたはずです。
武蔵川理事長が「膿を全部出し切って」と言っていましたが、本当にそうするなら、古い親方衆なんかほとんどアウトになってしまうのではないでしょうか。
でも、賭け事を全て禁止されてしまうとお相撲さんも大変でしょうね。勝負の世界に生きている人間は、大半が賭け事が好きなはずで、それがストレスの発散にもなっていると思います。野球賭博など外部の非合法集団が仕切る博打は御法度ですが、相撲取りが全員品行方正で真面目一辺倒だと、生身の人間ではなくロボット同士が対戦しているのを見るようになっしまい、相撲自体に面白みが無くなってしまうんではないでしょうか。

七月で終わり名古屋の大相撲
名古屋場所を開催するか否かを7月初めに決定するというが、そこまで伸ばしておいて、自分たちの保身のための下手な結論を出すと国民から見放され、本当に大相撲が終わってしまうかもしれません。一相撲ファンとしては心配です。
私案としましては、入場料は4分の一くらいにし、身体障害者や子どもたちの無料招待日を設ける。そしてその入場料は国に寄付する。全ての力士が協力する意味で、十両以上の力士の場所手当てと懸賞金は全て寄付。寄付先は力士会で決める(寄付先をどこに決めるかが社会勉強にもなるはず)。親方衆は謝罪の気持ちを込めて全員頭を丸め、千秋楽の打ち上げまでは禁酒・禁煙。その他、世の中の為になるような事を真剣に考え、暴力団との関わりを洗いざらい調べ今までを反省し、暴力団追放キャンペーンにも協力すること。これらを条件にして、開催をしていただけると嬉しい。

あひ見ての後の心にくらぶれば昔は物も思はざりけり    権中納言敦忠   <小倉百人一首>