人心一新?

金平糖金太郎飴心太計算しようが何も変わらず
8月4日に、経産省経済産業省)トップの事務次官をはじめ、原子力安全・保安院長、資源エネルギー庁長官の原子力行政にかかわった3人が福島原発事故の責任を取らされ更迭された。
人心一新するとのもっともらしい理由をつけて。
でも実際は、人心一新どころか、定期移動のようなもので、さらに後任も例によってのトコロテン式順送り人事だとのこと。行政の方針は金太郎飴のように、前の人たちを受け継ぎ継続していくのだろう。
首相と経産相の確執だとかなんだとか、色々もったいをつけ、さて新しい体制になったのかと期待させておいて、結局官僚の思う壺で、何も変わらず原子力村の権力権威の維持を容認した人事らしい。
官僚一番、政治は二番(世界的レベルでは、下の方だが。震災や津波の被害にあった人たちが世界で絶賛され日本人の株を上げたにも拘らず、その株を政治家が目一杯下げてくれた。)、国民は最後でつんぼ桟敷。これが日本の政治の伝統なのだろうか。

※“つんぼ”という言葉は、使用禁止用語で使ってはいけないらしい。
使用禁止用語に反対して一時筆を折った作家もいたが、使用禁止用語のほとんどは官僚が頭の中だけで考えたように思える。
“つんぼ”といって差別はしたかもしれないが、そのつんぼの人をいじめたりしたら『あの人間は人の弱みを突くダメな奴だ』とさげすまれ、社会的制裁を受けたのだが。
表面的に平等を装い、人間の奥に潜む醜さを覆い隠そうとして、優しさまで覆い隠してしまっているようだ。

※今朝(8月12日)更迭された経産省の3人に、退職金を1,000万円上乗せするということをテレビで知った。普通の感覚では、更迭されたのなら、退職金が下がることはあっても上がることは考えられない。そんな金があるのなら、被害地に回すのが当たり前のことだ。原子力村はすごいところだ。