ほこり

目には目を 歯に歯をとの 泥仕合 金には金で 攻守交替

目には目を歯に歯を。これは、羊を盗んだら羊を返せ、手を傷付けられたら同じように手を傷付け返すという、同じものを返せという趣旨だが、日本では、敵対意識を強く持って戦う、というように解釈されている。往々にして泥仕合となる。
今国会では、金の問題ばかりで、まともな政策論争は全くなされていないようだ。
以前は、金の問題といえば自民党と相場は決まっていた。今は民主党。それを攻めるのが自民党。以前、自分たちが散々やってきたことだから、攻めたら強いだろう。でも、攻めているのが、谷垣、与謝野という、自民党の中でもクリーンで政策通という認識のある議員。それが政策をホッポリだして親子・兄弟も巻き込んでの金騒動。
こんな不景気の中で今後の日本の方向を決めるべき時、国民はそんなことをちっとも望んでいない。来年度の予算を決める大事な時期、しっかりとした議論をして欲しいと思っている。それなのに、政策は出さず自分たちの権力を奪回することだけに夢中になってしまっている自民党。今まで、官僚にまかせっきりで、自分たちは金儲けのことしか考えていなかったのではないか、と疑われても、文句は言えまい。目の向けどころが違うんじゃないの。これでは、また自民党が政権についても、民主党と同じ事を繰り返していくのでは、と思ってしまいます。
私腹を肥やすため政権を取ろうとしている醜い人間ども=国会議員。こんな数式が日本では定着してしまいそう。これでは選挙に行く気にもならなくなる。国会議員には、国民を引っ張ると言う強い意思と誇りを持ってもらいたい。ま、無理な注文なんでしょうが。
日本人は優秀だと誇りに思っていたが、国民以上のレベルの政治家を持てない、という言葉があります。また、今回の冬季オリンピックでも、だらしない恰好をしたがり、全く個性を捨ててしまった非常識な若者の代表が、世界に恥を晒しに行ってしまったりと、日本人でいるのが恥ずかしいような気持ちになってしまいます。
でも、あの選手はあんなだらしない恰好をして、個性だと思っているのでしょうかね。個性を持った人の輝きだとかオーラなんかかけらも感じられないですね。一流選手だというではありませんか。それなら、個性を磨いてもらいたいですね。薄汚い恰好をして目立とうと思わず、みんなと同じような格好をしても分かるような。